柿渋石鹸は効果があるのかないのか
加齢臭対策として一般的に使われる石鹸として、柿渋が配合された石鹸が有名ですよね。
柿タンニンが皮脂汚れをスッキリとし、加齢臭の原因であるノネナールを別の成分に分解してニオイを取り除いてくれます。
それに加えて、柿タンニンには殺菌作用があるから菌を取り除いてくれるのと、抗酸化作用によって皮脂を酸化しにくくしてくれると言われています。
とはいえ、上記で述べた柿渋石鹸の効果は、あくまでも成分がもたらす効果から想像したものなので、科学的な見解からすると効果が無いという指摘も出ています。
一体どうなんでしょうか?
柿渋石鹸には効果がないのか?
加齢臭というのは医学的に定義されたものではなく、世間一般で使われている通称みたいです。
なので、医学的な研究で加齢臭に対する研究というのは無いみたいで、あくまでも、シャンプーや石鹸のメーカーさんが独自に研究・開発をしているようなんですね。
ということは、医学的な根拠はまだ無いと言えます。
医療の世界で働いていると、EBM(根拠に基づいた医療)というものを求められます。
民間療法と言うものはたいてい根拠なく行われているんですね。
鍼灸の効果も医学的には根拠が無いという報告もみられているくらいですから、効果を言及するのは難しいんですよ。
でも、効果を実感している人がいるのは事実なんです。
じゃあ、それはどういうことかというと、『プラシーボ効果』と言われるものなんです。
これは、薬の研究でよく使われることですが、本来は効果のない薬を飲んだにも関わらずに実際に見られた効果のことをいいます。
精神的・心理的な影響によるんですね。
だから、柿渋の効果は根拠がないというのも分かるんですが、世間一般で加齢臭を抑える効果があると言われているため、実際に加齢臭がおさまってしまうんです。
ブラシーボ効果があるので、実際の柿渋効果についてはまだよく分からないというのが正しいと思うのでなんとも言えませんが、効果があると思って使ってたら実際に効果が出てくるので、加齢臭対策に柿渋石鹸を自信もって使っていったらいいと思います。